僕はジョガーです。
学校から帰ってから、定期的に走っています。速度が遅いので、もはや深夜徘徊に近いレベルですが。
昔はNike+を使って1キロ4分のペースを保つように走っていたのですが、しんどいのと電池が切れたのとでやめました。今はジョギングです。
ダイエットや健康のためというのは理由のうちの1つですが、わざわざ時間を割いてジョギングを行う真の理由は他にあります。
だいたい走るのなんてしんどいだけなんです。特に長距離とか何にも楽しいことなんてありません。Qちゃんとか他の陸上選手が走るのが楽しいとか言ってるけど、頭おかしいと思います。
ただ苦しいことに立ち向かっている自分が好きなだけです。計画的にルーティンを決め、それを実行し、成果として少しずつ体力のついている自分が。
でも、クラブを辞めてからそこそこ走るようになって、徐々に深夜ジョギング自体が好きになってきました。
その心は、夜という景色の変わった世界ではいろいろなモノが洗練されるような気がするからです。
まずは、感受性。人間の感情で一番強いのは恐怖だと思っています。深夜にジョギングをしていることでその恐怖のアンテナがバリ3です。後ろからバットを持ったヤンキーが来たら一発やなとかこの道幽霊出そうやなとか考えると周りの状況に気を配らざるを得ません。これで普段使わない感覚が研ぎ澄まされる気がするのです。
アイディアもそのうちの1つ。アイディアを発想するには頭をからっぽにするといいってどんな本も、どんな人も言うのですが、なかなか頭はからっぽにはならない。ジョギングをしてるとからっぽにはならないまでも、それに近い感じにはなります。ジョギングしながら意外にいいアイディアが生まれたこともあります。
禅に近い感覚もあります。そもそも禅とは自分と宇宙とを一体として理解することであると思っているので座ることだけが重要であるとは思っていません。宗派によっては立禅や歩禅といったものもあるようです。だからある意味でジョギング禅をやっているのかもしれません。
いろいろいい所をあげてみましたが、やっぱりしんどいのには変わりありません。心技体を鍛える1つの修行やと思って、これからもジョギングをして行こうと思います。